Pages

 初めまして、Open Mind副代表の桑原昂志と申します。
 早稲田大学商学部4年生で、現在は早稲田のプログラムでロンドンのウェストミンスター大学に留学しております。
 この度はFor Japanさんのブログに載せていただき、ありがとうございます。


 3月14日から一週間、葉加瀬さんのチャリティー活動が行わました。
 その間、僕たちOpen Mindはその活動を取材し、また震災に際してロンドンで募金活動をしていたLondon for Japanとともに、活動の手伝いなどもさせていただきました。
 今回のその一連の流れについて話していきたいと思います。

 その前に、軽くOpen Mindの紹介をさせてください。
 Open Mindは地震後に作られた組織ではなく、もともとロンドンを中心にメディア活動を行っていた学生団体で、日本からの留学生が中心となっています。
 インタビューや取材を通じて世界の情報・意見を日本に伝えながら、日本からより多くの国際人が輩出されることを目指しています。
 活動ブログがありますので、ぜひご覧ください。

 地震が発生したとき、最初は僕もショックで、インターネットで日本のテレビ番組を観てばっかり。
 ただパソコンに張り付いていただけで、そのときはまだ募金とか日本のために何かしようという気分はまったくありませんでした。

 でも、他の日本人の留学仲間が募金活動を企画したりするなかで、もしかしたらOpen Mindとしてできることが何かあるかもしれないと思い始め、何か衝動みたいなものが自分のなかで沸々と起こっていました。
ちょうどその時に、Open Mindのメンバーが、14日の月曜日に葉加瀬さんのチャリティコンサートが行われるから、そこに集まった人にインタビューして応援メッセージをもらおうと提案してくれたんです。
 それで自分の中で何かを確信しましたね。
 Open Mindが地震に対してできることは、「世界中から応援メッセージを送る」ことと、「ロンドンで行われているチャリティ活動を取材して、みんなの努力を記録する」ことなんだと。



 たまたま葉加瀬さんがTwitterを利用しているのを知った僕は、チャリティコンサートを取材できないかと思い、ツイートして葉加瀬さんに直接お願いしました。
 そしたらすぐに快諾してくれて、演奏後にインタビューにも応じてくれることにもなりました。
 またLondon for Japanの代表の方が、インタビューの背景に日本の国旗を置かせてほしいという提案も。
 London for Japanは募金活動をしながら、日本の国旗に応援メッセージも集めていたんです。
 それを葉加瀬さんに伝えたら、逆に葉加瀬さんから、その国旗を演奏する場所にありったけ貼ろうと提案してくれたんです。
 たくさんの応援メッセージの書かれた国旗の前で、葉加瀬さんが演奏を繰り広げた姿は、メディアを通じて日英で報道されました。
 また演奏後のインタビューで熱いメッセージをいただき、後にそれが世界中の日本人学生の背中を押したことでしょう。



 この日をきっかけに、翌日からの葉加瀬さんのチャリティ活動も取材し、London for Japanの方々は国旗を提供するという関係ができました。
 こうやって月曜日から金曜日まで、みんなで一緒に協力しあってチャリティ活動を成功させることができました。
 特に金曜日はのカドガンホールでのチャリティコンサートでは、Open Mindが日本に向けてUstream配信をさせていただいたことには、本当に感謝しています。

 この1週間はずっと、何か衝動のようなものがあって、ただひたすら体が動くままに行動しました。
 日本にいたとき、別にチャリティとか全然熱心な人間じゃなかったのに、なぜやってるんだろう。
 なぜやってるのか理由がわからなかったけど、ただ衝動があったから勝手にやっていた。
 これは葉加瀬さんも同じようなことをおっしゃってましたね。
 なぜやってるのかわからないけど、あとで振り返ったときに、いろいろ考えさせてくれる、何か意味のある1週間になるだろう、ただそう信じて貫き通しました。


 大変お世話になった葉加瀬さん、高田さん。
 ロンドン三越やカドガンホールなど、チャリティに協力していただいたすべての方々。
 また一緒に活動してきたLondon for Japanの皆さんと、僕が勝手に話を進めていたのにも関わらず最後までついてきてくれたOpen Mindのメンバー達、みんなに心から感謝します。


**********

 記録者: 桑原昂志(くわばらこうし)
 open Mind副代表。
 ロンドンにおける葉加瀬太郎氏のチャリティコンサートに際し、For Japanと共同活動をした。

 Open Mind YouTubeチャンネル
 Open Mind Facebookページ


※一番右が桑原さん
 New York/New Jersey For Japan(以降、NY/NJ For Japanと表記)代表の山崎美未(ミミ)です。
 私はNYで翻訳会社を経営している者です。おそらくFor Japanの中で唯一の社会人の代表かもしれません。
 そして、このNY/NJ For Japanの90名のメンバーも、85%以上が社会人です。みんなフルタイムの仕事を終えてから夜遅くまでボランティアをしてくれています。

 3・11…この大地震と津波のニュースは、私にとって9・11と同等かそれ以上にショックでした。
 はっきり言ってこの惨事は私の人生の方向を変えつつあるとすら思います。3・11、日本の家族親戚に連絡がつかない日が続き、3日ほど仕事も手につかないほどニュースに釘付け、夜も眠れませんでした。そんな中、思ったこと。

 ここで動かないと、何のために私のビジネススキルがあるのだろう?
 ここで動かないと、何のために、今まで一生懸命働いて、生きてきたのだろう?
 ここで動かないと、何のために、今のタイミングで日本人の私がNYという安全な土地にいるのだろう?


 とにかく何か今、ここで、自分のできることをしなければ、という一心でFor Japanと連絡を取り、NY/NJブランチを立ち上げました。

 まず最初は自分のFACEBOOKフレンドにメールを送っただけだったのですが、びっくりしたのは立ち上げた24後以内にすでに50人以上もの方が参加してくれたこと、そして日本人よりアメリカ人や他の国籍の方が多く参加してくれていることです。

 そして世界中から人々が集まっているNY/NJでは、今の日本の窮状を我がことのように受けとめ、支援したいという人たちが多くいます。私のグループにはチェルノブイリ(現ウクライナ)のとき子供だったウクライナ人やエジプトに住むエジプト人などもいます。

 NY/NJ For Japanは、基本的にコミュニケーションは日本人メンバー同士でも英語または日英バイリンガルで行います。売りはNY/NJならではの国際性とさまざまな職業、業界の人々がメンバーであること(IT、美容、メディア、運転手、金融、政府関係、女優、DJ、医師、広告、ファッション、建築等)かな。
 そしてそんな中で、ついに3月後半の日曜日夜、初のチャリティーコンサートを行うことができました。メンバーの中で真っ先に手をあげてくれたDJが、ヒップホップ&ファンク・バンドと一緒に演奏をしてくれることになり、さらにつてをたどって、被災地気仙沼出身でご両親がいまだに避難所暮らしであるピアニストの方もゲスト出演してくれることになりました。



 会場の無料提供OKがなかなか取れず、準備期間はわずか4日。皆社会人で仕事をしているので時間の調整が大変でしたが、それでも、誰もいない会社に21時、22時まで残ってフライヤーのプリントアウトをしてくれたメンバーや、上司の目を盗みながらデザイン担当してくれたメンバーなど、みんな寝る間も惜しんで働き、いよいよ当日が来ました。

 バンドは日本人、アメリカ人が半々のメンバー構成で、当日開演直前時刻になってのドラマーの家族のエマージェンシーや、サウンドミキサーが大幅に遅れるなどのアクシデントがありましたが、観客の中にいたマジシャンが、即興で、待ちくたびれるお客さんたちのためにステージで手品を披露してくれたりして、やっと無事演奏開始。お客さんは、黒人、白人、日本人の混合バンドが繰り広げるヒップなダンスミュージックに酔いしれ、また気仙沼出身のピアニストが最後に弾いた「Sweet Home」という彼女の曲を思って創作された曲は大喝采を受けました。


 おかげで、わずか一時間だけの演奏時間だったのに、なんと1000ドルを超える募金が集まりました。お金は主要メンバー全員でカウント、寄付先もみんなでリサーチし、被災地にお金が100%NPOに寄付しました。



 物価の高いNYで生活していくだけで大変なミュージシャンやアーティストだっているのに、誰もがみんな寄付してくれる。ひとりでは無理だけど、みんなの力を集めれば、こんなにすばらしいことができるのだな、と胸が熱くなりました。

 今後の私たちの目標は、長期的支援をゆるく、長く続けていくこと。一時的に今はどの団体の誰もが盛り上がっているが、本当の復興には何年もかかるので。

 NYもあの9-11テロから復活、さらにすばらしい都市になりました。だから、日本の復興もTogether, we can do it and Yes, We can!


**********

 記録者: 山崎美未